オジタリアンと「鉄腕あとむ」の「ポルカ」
オジタリアンと「鉄腕あとむ」の「ポルカ」 東京だった。僕はそのころやっと都会に慣れつつあったとは言え、まだ田舎から出てきた青くさい二十二才の学生だった。デモでパクラれ、公安条例違反とかで三日間、警察の拘置で臭い飯をご馳走になってきた。保釈されてもすぐには下宿にも帰る気分にもなれず、通りがかりの小さな公園の水のみ場で、食らいつくようにして水をガブガブと飲み込んでいた。そして僕はドカッと両足を広げってベンチに腰を下ろした。 まぶしいな。・・・世の中は平穏無事のようにその時間を粉しているようだ。暑い夏の日差しが青の匂いを醸し出している。・・・見上げると僕の頭にゴッソリと手をかかげてている大木。枝々...
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