網野善彦「古文書返却の旅」 石川・輪島市 「百姓=農民」という誤解が、いかに事実を歪めてしまうか - 日本経済新聞
戦後間もない1949年、全国の農漁村に眠る古文書を収集し、本格的な社会史資料館の建設を目指す国の事業が始まった。調査員に雇われ古文書の筆写や目録作りなどの実務を担ったのは、若き日の宮本常一や網野善彦ら気鋭の歴史・民俗学徒だった。だが、計画は財政難で頓挫。関係者は失業し、就職先を求めて四散した。所有者から「半年から1年」の約束で借りたまま返却されない古文書の山が30年余り放置された。網野は80
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