ハンタウイルス感染症
ハンタウイルス感染症 有川 二郎(北海道大学大学院医学研究科附属動物実験施設) 疾患名  ハンタウイルスは人に急性かつ高熱を特徴とする疾患を引き起こす。それらは、症状の特徴から腎症候性出血熱(HFRS)とハンタウイルス肺症候群(HPS)と呼ばれ、両疾患を合わせてハンタウイルス感染症と総称する。HFRSは世界各地で風土病として古くから存在が知られ、それぞれの流行地毎に様々な名前(韓国:韓国出血熱、中国:流行性出血熱、北欧:流行性腎症)で呼ばれていたが、1982年、WHOの国際研究集会で、HFRSと統一して呼称するよう決定された。ハンタウイルス肺症候群(HPSは、発症後急速に呼吸困難を起こして高い...
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